関節リウマチの薬物療法
関節リウマチの薬物療法
関節リウマチの治療には、薬物療法が中心的な役割になっています。
副作用を必要以上に怖がるのではなく、薬の特徴を知り、効能をいかすことが、
病状を落ち着かせる最短コースです。
以前は、痛みや腫れを抑える治療薬が中心に用いられていましたが、現在では
それと並行して免疫の異常を改善させるための抗リウマチ薬が初期の段階から
積極的に使われるようになってきました。
非ステロイド系抗炎症薬
関節や筋肉の炎症を抑えて痛みを和らげる薬です。関節リウマチでは最初から
用いられ、効果や副作用などを考慮したうえで患者さんに合った薬が選ばれま
す。
非ステロイド系抗炎症薬は胃が荒れやすいため、胃の粘膜を保護するために胃
薬も同時に処方されることがあります。
内服薬の他にも座薬や湿布薬、塗り薬などがあります。
抗リウマチ薬
抗リウマチ薬は関節リウマチの原因である免疫の異常を是正して、関節症状の
進行を抑える薬です。関節リウマチの薬物療法の主役で、早期から非ステロイ
ド系抗炎症薬とあわせて用いられます。
早期の段階から抗リウマチ薬を使用することで 関節の破壊を防ぐ効果が高ま
るのです。薬によっても異なりますが、服用を1〜4ヶ月ほど続けないと、症状
がやわらいだと感じることが出来ません。
逆に勝手にやめてしまうと、しばらくは効果が残っているようでも、急に悪化
してしまう場合があります。効果はすぐには現れないのです。
人によって効く薬や副作用の現れ方が違います。効果がなかったり副作用が強
ければ、別の薬に変えなければなりません。
相性の良い薬を 見つけるまでに、時間がかかることを理解しておきましょう。
相性がぴったりの薬でも長期間使っていると、効果が弱くなってくることがあ
ります。 その時は新たな相性のよい薬を探さなければなりません。
いずれも副作用が現れやすい薬ですが、早めに副作用に気づいて服用を止めれ
ば元に戻ります。副作用を怖がって服用をためらい、関節の障害を進めてしま
わないようにしましょう。
ステロイド薬
ステロイド薬は『副作用が強い』というイメージがあるようですが、痛みや腫
れの症状が強いときは絶大な効果があります。
しかしステロイド剤は、あくまで補助的な役割であり、抗リウマチ薬の効果が
出てくればステロイド薬の使用量を徐々に減らして最終的には中止します。
ステロイド薬は、副腎から分泌されているステロイドホルモンを人工的に合成
した薬です。非ステロイド抗炎症薬と比べると、炎症を抑える効果がはるかに
強く、多量に使うと免疫反応を抑える効果もあります。
生物学的製剤
主にメトトレキサート(抗リウマチ薬)による治療で十分な効果が得られない
患者さんに併用して用いられます。
メトトレキサートを単独で使用した場合に比べて、関節の破壊を 抑制する効
果がはるかに高くなります。
しかし、その一方で感染症をはじめとする副作用がおこりうること、高価であ
ること、注射でしか使用できないことなど、さまざまな問題点もあります。
免疫抑制薬
抗リウマチ薬やステロイド薬での治療を行っても関節の破壊が進行する場合や
悪性関節リウマチで症状の改善がみられない場合に使用します。
それぞれの薬には副作用が見られることもあるので異常を感じたときは、すぐ
に主治医に報告しましょう。